今週のまとめ
- S&P500の動き: 全体的に上下の動きが激しく、週の初めは5000ポイントを下回ったが、終わりには5100ポイントを回復。年初来では12%の上昇を記録。
- 日本の円相場の変動: 1週間で円安が進み、158円まで上昇。年初来では12%の円安になっており、日銀の政策や米国の金利動向が影響。
- 日銀の政策発表::利上げを見送るとの発表が円安を後押し。ドル円チャートでは日銀の発表後に円安が進行し、158円まで上昇。
- 米国の長期金利の動向:金利が後半に上昇し、週の終わりには4.66%に達した。これが円安を後押し。
- FOMC会合では利上げの可能性が低いとの声明があり、インフレは高い水準にありつつも緩和していると語られた。
- 景気指標では消費者信頼感や製造業指数が低下し、雇用統計も減少を示した。よって、インフレは根強いものの、労働市場の低下や賃金の減少から今後は落ち着く可能性が示唆されている。
- 決算シーズンではAmazonやAppleが市場予想を上回る好成績を収め、これが株価上昇の要因の一つと考えられている。
経済指標
経済指標カレンダー
来週の主な経済指標:なし
経済指標の結果
経済指標 | 予想 | 結果 | 前回(修正値) |
ISM製造業景況指数 | 50 | 49.2 | 50.3 |
FOMC政策金利[上限] | 5.50 % | 5.50 % | 5.50 % |
失業率 | 3.8 % | 3.9 % | 3.8 % |
非農業部門雇用者数 | +240 千人 | +175千人 | +303千人 |
次に経済指標の結果です。FOMCは予想通り現在の金利を据え置いてきました。そのほかの指標は予想より悪い結果となっています。
マーケットチャート
S&P500
今週のチャート
今週は上下に大きく変動しました。最終的には0.32%プラスで終わっています。
年初来チャート
年初来では8.12%プラスとなっており、まだまだ高い位置にありますね。
S&P500ヒートマップ
今週はテクノロジーと半導体のセクターが大きく上げています。イーライリリー(LLY)は昨年から大きく上げていましたが、ここ2ヶ月ほどは横ばい状態となっていますね。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の1ヶ月チャート
続いて、為替の影響を受ける(為替ヘッジ無し)S&P500の代表的な投資信託eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を見ていきましょう。一ヶ月の騰落率(分配金再投資)は-1.48%となっています。ここ最近は大きく下がった気がしていましたが、そこまで下がっていませんね。
ドル円チャート
今週の為替は大荒れの状況でした。一時、160円にタッチしてから為替介入したと推測されています。また、FRBがバランスシートの縮小ペースを予想以上に減少させる方針を示したことなどから米長期金利が低下したことなども米ドル売り為替介入への警戒感を背景に、米ドル売り・円買いが優勢となりました。
米国10年債金利の1週間チャート
今週の金利は徐々に金利が低下しました。その結果として円高に振れた可能性もありますね。ですが、まだまだ金利は高い状態です。